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アフターコロナに向けた”食と工芸”は
Beauty of Use「用の美」
金工、木彫刻、漆芸など、あらゆるジャンルにおいて質の高い工芸作家が活躍している富山。若手作家を育てていく取り組みも行なっています。その一つが、50歳以下の工芸家を対象にしている公募展「国際工芸アワードとやま」
世界各地に息づく様々な技法や材料を活かした表現による応募が2020年1月に709作品集まりました。アラブ首長国連邦やイスラエルなど62カ国の地域から多彩な作品が集まっていることに、工芸のジャンルが世界的に再び注目されていることを感じます。
多様性やサステナビリティ、レジリエンス・・・世界に起きている課題に敏感になっている今、工芸と密接なキーワードだと気付いてきたからでしょうかね。
審査員と受賞者を含めたディスカッションを聴いてきました。
工芸の世界にもデジタル化は進んでいます。3Dプリンティングの技術プラス手仕事で作品を生み出したという傑作が今回の最優秀賞に選ばれました。
イギリスからの応募で、全く新しい工芸だなと感じました。応募条件に制作工程の中で、必ず「手仕事」が施されていること
とされているのですが。工芸は革新を重ねていくことで新しい作品が生まれるとされています。工芸の話といっても、学びは多かったですね。
実は作品展示は2021年2/25~4/4にあったので、足を運べていませんでした。ぜひリアルに鑑賞したい!
「とやま工芸シンポジウム」として開催された中で、富山県で工芸を取り入れて利賀村にオーベルジュをオープンさせた谷口英司さんと古民家再生した宿泊施設を6棟運営している山川智嗣さんらが参加したディスカッションも面白かったですね。
シンポジウムは後半戦がよりディープなトークが聴けるから、聴き逃すと損です・・・
日本の器を使うのはフランス料理ではご法度と話されるCuisine re’gionale L’evo オーナーシェフの谷口さん。レヴォのサイトで使用している器の作家さんを紹介されているように、自分が使いたい器をリクエストするのではなく作家さんをリスペクトし、そこに合わせて料理を考えていくことが楽しいのだと。
レヴォがこれだけ注目されて人気なのも納得です。
利賀村にあるレヴォに行くときには電波強めのスマホをご持参ください。モデレーターの桐山さんは道に迷われたそうです。
Bed and Craft という”職人に弟子入りできる宿”をコンセプトにしている山川さんは、宿泊することでじっくり工芸にも触れ、作り手を知ってもらえることが作品の購入に繋がっているとこれまでの成果について話されました。
○○画報とかセレブ女性誌に特集が組まれるほど、全国屈指の新しい宿として注目されています。
実は富山県に個性派のスポットが増えています。
コロナ禍で外国人が少ない今こそ、比較的予約が取りやすい状況にあるんですよね。
テロワールの発想を
工芸は見せ方もとても大事。地方にある食と工芸の可能性を伝えるミッションを勝手に受け取ったような気持ちで会場をあとにしました。
受賞作家さんたちの今後も紹介できたらと思っています。
このGIFTPPYでは、作られた場所や環境を紹介しつつ、地方にあるお宝を掘り下げていきたいなと思っているのです。
なので、お届けできるアイテム数は限られてしまうのですが・・・少しずつ増やしていきますのでお楽しみに!