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STORY
STORY vol.3 道渕 浩さん(富山県氷見市)
道渕 浩 Hiroshi Michibuchi
富山で出会ったすばらしいものたち。
それを作っている人の心意気に触れて、日本の財産と言ってもいいその価値ををGIFTPPYで商品と共にお届けしています。
今回のSTORYは、
6月に予約販売される「氷見稲積梅」を栽培している道渕 浩さんです。
戦前から道渕家が守ってきた稲積梅を全国へ普及してきた正しく功労者。
私も毎年楽しみにしているこの梅には「最高の梅を」という道渕さんの誇りがかくされていました。

南高や白加賀などの品種がある梅ですが、富山県では「氷見稲積梅」が多く栽培されています。
接ぎ木によって、同じ品質を受け継いでいくことで質の良い氷見稲積梅が
今では年間何十トンも生産されるまでになりました。
氷見稲積梅の第一号となる母樹を父から受け継ぎ、この梅の普及活動に努めてきた道渕 浩さん。
氷見の海岸沿いに150本以上植樹し、「梅ロード」も完成させました。
梅の時期になると全国の大手酒造メーカーから多くの注文が届きます。
長年、「良い梅を作りたい」の一心で氷見稲積梅栽培に取り組む道渕さんに、
梅と歩んできた道のりについて聞きました。
氷見稲積梅が誕生する物語
氷見市の稲積地区で梅の栽培がスタートしたのは約80年前のこと。
道渕さんの父 慎二さんが戦前に梅園に育てていた全ての梅の木について実のおいしさや実のなる数などを
地道に調査し、見映えも良く病気に強いことなどから1本を厳選して、それが1949年(昭和24)に
富山県指定品種「稲積梅」と命名されたことから始まっています。
その後、慎二さんはその功績から稲積梅の父と言われています。
※2022年に国が地域ブランドとして保護する「GI品種」として氷見稲積梅が認定されました。
GIとは農林水産省が地域ブランドを保護する目的で行っているもので、梅の特性や一定の品質が保たれていること
などの点で地域共有の財産として認められました。
氷見稲積梅の特徴として、種が小さくて果肉が厚い。梅干しにすると色良く、ほどよい酸味に仕上がります。
現在は約33㌧が生産され、梅酒は中国などにも輸出されています。

稲積梅は1949年に指定品種となって以降、全国で品質の良さが知られるようになり、
多いときには全国から苗木の注文が年間1000本を超えるほど寄せられました。
富山県氷見市の農家に生まれた道渕さんは、水田のほかに梅も育てる父の姿を「すごいなあ」と思ってみていたそうです。
「父はいろんな種類の梅の木を育てていたね。自分でも紅映(べにさし)、南高梅、白加賀いろいろ育ててみたけれど、
味はやっぱり稲積梅が一番おいしい。」
稲積梅の父から受け継ぐ
道渕さんは自衛隊で働いた後に金融機関で勤めていましたが、父 慎二さんから「手伝って欲しい」と言われ、
60歳から本格的に稲積梅作りを始めました。
慎二さんが亡くなった2002年からは苗木の生産、梅干の生産など積極的に稲積梅の普及を進めていきます。

梅を栽培する作業は危険と隣り合わせ
樹木の剪定作業ではハシゴを使っての作業が続き、慣れていても危険はあります。
「20年前に落下して第一胸椎を骨折したこともあった。少しずれていたら今のように動けなかったかもしれない。」
自衛隊で鍛えた強い身体とはいえ、プールでのウオーキングやランニングでリハビリし
回復に向かうまでに1年間くらい掛かってしまったそうです。

出荷作業のピークになると、毎年地域住民に手伝ってもらっています。多くは高齢者といっても、ベテランの域。
選別作業は品質管理の上でも大切。しかも集中力が要るので疲れます。様子を見ながら、
20人近くのお手伝いさんに何気ない会話を交わすのも
「会社員時代に管理職だったことが生きている。」道渕さんの周りにはいつも笑顔があります。
「仕事の途中には梅干しの入ったおにぎりが定番。
梅に含まれるクエン酸が疲労回復に効くからか作業もはかどるよ。」
氷見漁港で水揚げされたイワシの梅肉煮が好物。今日の晩酌も進みそうですね。
育てるのが好き いろんな果樹を栽培
今の楽しみはと聞くと
「育てているキウイフルーツやスモモなど果樹の収穫期に完熟したものを食べること。
去年のスモモは鈴なりだったよ。」と屈託のない表情。
氷見の土や空気、風といった自然が与えてくれる恵みを楽しんでいるようです。

奥様の姿が少しでも見えないと周囲に「お母さんどこいった?」
すぐに危険を伴う作業もある梅の栽培は奥さんがいてこそできること。「大切な存在だ。」
本人を前に照れ臭そうに本心を語ってくれました。

多くの人に稲積梅の良さを知ってもらおうと、育てた苗木を今も全国へ出荷されています。
苗木の生産は母樹の芽を付ける芽つぎという作業が必要です。大切に大切に

育てられた苗木が根をはって実をつける・・・。
母樹をみると稲積梅を接ぎ木して残してきた父から受け継ぐ
「氷見稲積梅を後世に」という熱い想いがよみがえります。
80代の道渕さんにとって氷見稲積梅は人生そのものと言えるのかもしれません。
生涯現役という言葉がピッタリな道渕さん。代々受け継ぎ大切に大切に育てていらっしゃる梅を
ギフトピーで販売させていただけることが嬉しいですね。

2023年は例年より早めの収穫が見込まれます。
収穫したばかりのもぎたて梅をどうぞ味わってください。 梅の紹介ページはこちら
道渕さんの氷見稲積梅は予約販売のみのお取り扱いです。
氷見稲積梅シロップキットには氷見稲積梅を紹介した特製リーフレットも付いてきますのでお楽しみに!